一 幼少期から小学生時代まで

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父は離婚し、俺の母と結婚した。 ・・・いろいろと、お互いに思うことはあったのかもしれない。 幸せだったのだろうか。 それを推し量ることはできても、今の俺が直接尋ねることはないだろう。 さて、そんな事情を背負って生まれた幼児俺だが、幼いころはたいそう可愛かったようだ。 まるで天使のように可愛く、女の子に間違えられることも日常茶飯事。 ・・・今は見る影もないが、まあそれは良いだろう。 本当に幼いころの記憶は、あまりない。 みんな、そうだと思う。 ただ、断片的な記憶があるだけだ。 弟が生まれ、不思議な気持ちでそれを見ていたこと そして 父への恐怖
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