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From without love~形のない恋~
恋なんてものは所詮、形なんてないもの。
この方、高校2年にもなるのにトキメキ1つすら覚えたことない。
今まで異性とも同性とも付き合った事はあるが、所詮上部だけ……。
周りの友達は、「恋は素敵だよ」なんて口を揃えて言う
。
正直、何が良いのか分からない。
私は女子高校に通っている。
周りは何人か女子同士付き合ってる感を醸し出すように手を繋いでる。
正直そんな光景も見慣れた。
昼の屋上で私の隣でパンを美味しくそうに頬張る、この子も所詮親友。
そう……ちょっと?特別な親友……ただそれだけ。
私の親友である、佐伯友姫(17)は私よりも身長が高くて容姿端麗で頭が良くてモテる。
友姫とは、幼なじみで生まれた病院も誕生日も、小・中・高も同じ。
唯一違うとすれば性格かな?
そんな私達は、何をするのも一緒に共有してきた。
「ねっ?」
ぼーっと考え事をしていた、友姫は私に話しかけてきた。
「ごっごめん!で?何だけ?」
「ひどいなぁ~私の話しを無視するなんて」
薄いピンク色の頬っぺを、ぷくーと膨らませる友姫がとても可愛く見えた。
「ごめん!今度何か奢るから!」
そう言うと友姫は、機嫌が直ったのか真ん丸い綺麗な瞳で私の顔を見つめる。
「本当に?」
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