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「決めたわ。こうなったら私、日下部くんの監視役になる。毎日監視してあげる」
「何ですかそれ!? 全く筋道が通ってないですよ」
なぜか委員長は上機嫌になっていた。なんだこの人。前言撤回。
「これは風紀委員長としての命令。じゃ、今日から監視してあげるから!」
嬉しそうに委員長は走っていった。
ちょうどその時、強い風が吹き、街路樹の桜の花びらが大きく舞った。新学期なんだと感じさせるが、さっきの通り、僕の日常は穏やかにはいかないようだ。
僕は道路の日向部分に沿って学校へと歩く。
暖かい日差しが、僕の心をほんのり照らしてくれた。
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