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「もちろんっ、当ったりま……えじゃっ……ない……ですかぁっ……」
自然と零れた涙は、いつの間にか抑えられなくて、止めどなく沸き上がる。いつも通り元気なアタシでいようと声を張り上げたが、思ってもいない言葉ばかりが心に響き、嬉しさが溢れ出た。
「せんせぇ……大好きぃ……」
94回目の告白。ここで一区切りがついた。
「ありがとう、じゃあ補習は終わりね」
アタシの頭を軽く撫でて、太陽のように暖かい瞳の縁を赤く染めて、微笑む。
「95回目、楽しみにしてるから」
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