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「うう、ぼ、僕はびしょうじょ、びしょうじょに・・・・・・」 「あ、気がついた!」  目を開けても真っ暗で、何も見えない。 「おい、大丈夫かよ」誰かの声が言った。 「ねえ、まだ急に起こしちゃダメだよ」他の声も聞こえた。 「ぼ、僕はいったい・・・・・・」  体を起こそうとした僕の体を誰かの手がソッと押さえつけた。 「まだ寝てなきゃダメだよ。ずっと炎天下の中で失神していたんだから」左がわから優しい女の子の声が聞こえて言った。 「そうだぜおまえ、こんな所で仰向けにひっくり返っていて、ビックリしたんだから」反対側から気の強そうな声が言った。  頭の上からスッとした刺激がして、初めて何かが乗せられていたことに気がついた。新しいタオルがその後頭に乗せられて、自分が何処で何をされているのか気がついた。 「ああ、僕ずっと砂漠で倒れていたんだ」 「そうだよ、いったいこんな所で何をしていたの?」エメドラちゃんが聞いた。目の焦点がようやく定まりだして、エメドラちゃんとブラカスちゃんの顔が分かる様になってきた。その向こうには夜空に星が瞬いているのが見える。 「夜に、なっていたんだね」僕は呟いた。     
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