神とは

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 ジョンレノンは最初のソロアルバムで「GOD」(神)を歌った。「God is a concept ,By which we measure,Our Pain」と。直訳すれば、「神とは私たちの苦痛を計る概念である」。この曲を聴いたのは中学1年生。心に響いた。実際そうだろう。人は辛い時に神に祈る。「苦しい時の神頼み」皆もそうじゃないかな?特定の宗教を信じていても、それは苦痛や悩みから救われたいからじゃないかな。もしも、この世の中に辛いことや苦しいこと悲しいこと等何もなければ神は必要ないんじゃないかな?そう、飢えも病気も死すらない、そんな世界。争いもいじめもパワハラも無い世界。そんな楽園に暮らしていたら、神は存在しないんじゃないかな?旧約聖書でアダムとイブは神様との約束を破り、失楽園した。同時に永遠の命を失い、労働を強いられ、子どもを産む辛さを与えられた。子供のカインは兄を殺した。そう、この世は苦痛と悲しみに満ちている。私は宗教は否定はしない。ただ、世界中にどれだけ神様がいるのか?日本の神様は八百万の神だ。一神教の教えは怖い。多分に排他的である。いい例がユダヤ教だろう。救われるのはユダヤ人だけ。選民思想である。宗教は死に対する恐怖を克服することが一番の目標だろう。天国に行く、生まれ変わる、死は平等だ。誰でもいつかは死ぬ。その死に方は人それぞれだ。しかし、必ず死ぬ。不老不死を願った古代の王たちも死んだ。そう、来世での繁栄を神に祈って。日本人は節操が無い?お正月にはお宮で初詣、バレンタインにお盆、ハロウィンにクリスマス。神道、仏教、キリスト教。何でもアリだ。そんな日本人は素晴らしい。寛容の心。世界を観て、歴史を紐解けば宗教戦争の多いこと。殆どの戦争は宗教戦争。最近テレビを賑わすテロも宗教がらみだ。日本人は暖かいお湯に浸かっているが、日本人の宗教に対する寛容さが世界を救う。「神とは私たちの苦痛を計る概念である」まだまだ、神は必要なようだ。
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