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「え!この子、死ぬの?!そして、地獄行き?!」
恭平は女の子の写真を握って小声で驚いた声をあげる。確かにとてもおとなしそうな子で何か悪いことをするような子には見えなかった。
「なお、今日、死亡予定者は何がきっかけでどのように死ぬかは我々は分かっているが公表しない。自分たちの力で見つけレポートに書いてもらう。これも評価に繋げるからな」
俺たちは死亡予定者に死亡1日前から姿を見せ、話せるようになる。適切な魂の処置をするためだ。
「以上!質問がなければ渡した資料のところに移動しなさい!」
先生がそう言うと何組かが瞬間移動で消えた。
「俺たちも早く行って、ぱっと終わらせようぜ!」
恭平が明るく言い、徳則も気合いを入れながら頷く。
「…」
俺が写真の子をじっと見ていると徳則が瞬間移動の陣を作りながらどうしたんですか?と聞いてきた。俺はちらっと徳則を見て言う。
「この子、本当に地獄行きか?」
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