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突き飛ばせばきっと逃げられるのに、何ともいえぬ快感が俺の自由を奪っていく。
自分が自分でないような感覚に、目元がじわっと熱くなる。
「何、泣いちゃったの?」
「泣いてなんかっ」
言葉とは裏腹に目元から涙があふれ出る。
「いつもは君が泣かせているのにね」
唇を撫で、そのまま首を鎖骨を撫でていく。
「やだ、こうの」
手がシャツのボタンへと触れ、一つ、また一つと外されていく。
「駄目っ」
手を掴んで止めようとするが、また唇を奪われて歯列を撫でられる。
「んふ」
キスで思考が蕩けかけている間に、ボタンは全て外されていて、唇を離して神野の手が胸が身体に触れた。
「ふっ」
脇腹を撫でていた手は上へと動き、わきの下から胸へと移動する。
指が胸の粒をかすめ、その瞬間、ピリッとしたものが身体を突き抜けた。
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