これが俺の日常…だったはずなんだ。

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俺は別になんとも思わなかったけど、生徒会長の名前を知ってて損はないと思うし、興味半分で聞いてみることにした。 「ふーん。生徒会長さん、名前はなんていうの?」 「…有沢 涙(ありさわ るい)。」 手のひらをギュッと握って弱々しくそう言った。とても一個上の3年生には見えない。 「へぇ…涙さん、ね。覚えとくよ。じゃあまた今度。」 「え、あ、あの…?」 俺はそのまま涙さんを置いて下駄箱へと向かった。下駄箱につくと、可愛らしい女の子なんてどこにも居なくて、代わりにいたのは女装男子だった。 「あ、洸?まだ居たの?」 「うん、まあね~」 その子の名前は篠田 ナオ(しのだ)。 ミディアムロングのウィッグをつけていて、大きな目が特徴だ。可愛いし、ツンデレだし、いつかヤりたいななんて思っている。← 「駅まで一緒に帰る?」 「そんなこといって、一緒に帰りたいんでしょ?俺と。」 「ち、違うからっ!じゃあ1人で帰るっ!!」 「待って待って!一緒に帰ろうよ、ナオちゃん。」 そう言ってナオちゃんの手を取って自分の指を絡ませると顔を真っ赤にさせるナオちゃん。 あーやばい。女の子みたいに超可愛い。
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