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~~♪
「あれ?ユキから電話だ。」
「ん?ユキ?」
「あ、双子の兄のこと。…もしもし?」
俺はナオちゃんが電話を終えるまで壁に背を預けて携帯を開いた。するとメッセージで遊びのお誘いが何件か来ていた。
暁美ちゃんに由奈、綾と……ん?兄貴からメッセージとか珍しいな。
俺の兄貴は俺以上にチャラチャラとしていて家に女を連れ込んではいつもヤっている。
"今日はいつ帰ってくんの?飯はいるのか?"
兄貴は今日は女と遊んでないのか。仕方ないから帰ってやるか。遊んではいるが、きちんと仕事もするし料理はすごい上手くて美味しい。
"飯いる。あと30分くらいしたら帰る。"
適当に返事をしていたらナオちゃんの電話は終わっていたらしく、隣で壁に背中を預けていた。
「ナオちゃん、帰ろっか。」
「う、うん…。帰る…。」
「ん?どした?」
少し顔を俯かせたので心配して顔を覗き込むと、慌てて真っ赤な顔を逸らした。
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