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「ナオちゃん?」
「あの、さ、ちょっと寄り道していかない?」
上目遣いでこっちを見上げるナオちゃんは女の子並に可愛くてついついチューしそうになったのを抑えた。危ない危ない。
ナオちゃんは男友達も女友達もあまりいないから、友達を遊びに誘うのに恥ずかしがってるんだと思う。
「いいよ。どこ行く?ナオちゃん行きたいとこあんの?」
「ん、と……普通、寄り道ってどこいくの?」
「んー、マックとかゲーセンとか?カラオケとかバッティングセンターも行くね。」
そう言うと顎に手を当ててナオちゃんはうーんと考える。
「まっく…マック行ってみたい。」
「マックでいいの?…じゃあ行こっか!」
そう言うと、嬉しそうな顔をするんだけど、必死に抑えようとするその姿が可愛らしくて微笑んだ。
「んんん。」
只今、マックにいます。ナオちゃんはメニューの前でかれこれ五分迷っています。
「ナオちゃん、食べたいのなに?全部買ってあげるよ。」
「え?い、いいよ!これ、このマックシェイクってやつ飲みたい。」
そういうので、マックシェイクのバニラとチョコを買った。俺のはチョコで、ナオちゃんはバニラ。席で向かい合ってチューチューストローで吸っている。
「おいしい。チョコ、おいしい?」
「うん。こっちのも飲む?」
「えっ!い、いいよ!」
そう言って照れるナオちゃん。何でこの子は男の子なんだろうか。俺に性別は関係ないけどね?
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