これが俺の日常…だったはずなんだ。

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それから俺は急ぎ足で自宅へと足を進めた。 家の前まで来て鍵を開け、ドアを開いた。そう、一回開いたのだ。だがそこには眉間にシワに寄せた般若がいたので俺はドアをゆっくりとしめる。 そうだ、忘れていたが兄貴には30分で帰るといってしまったんだ。それからナオちゃんとマックに行って…… 仕方ない。もう開けるしか手段はないんだ。と思ってドアを開く。するとさっきとは変わって般若ではなく真っ黒い笑顔で俺のことを見ている兄貴がいた。 「た、ただいまっ!」 「………それ以外に言うことはねぇのか?」 ニコッと効果音がつきそうな笑顔に俺は顔がひきつる。 「すみませんでした…。」 「…飯、出来てんぞ。」 そう言って兄貴はキッチンの中に入っていく。俺は黙ってテーブルにつく。テーブルには美味しそうな料理がズラリと並んでいる。 兄貴がほかほかのご飯が入った茶碗を俺の前に置いて席についた。 「あ、お前手洗えよ。」 「忘れてた。洗ってくる!」 兄貴はチャラッチャラのくせに面倒見のいい兄貴なんだ。
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