これが俺の日常…だったはずなんだ。

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実はもう一人兄がいる。今はもうこの家にはいないが。性格は柴犬っぽくて俺たちとはかなり違う。いいとこの男子校に先生として通っているらしい。 その学園は蛇河理古学園(じゃがりこがくえん)といってホモがたくさんいるらしい。なんとも美味しそうな名前だけど、そんなところで八雲兄ちゃんはやっていけてるのだろうか。 「おい、こっちは腹減ってんだ。早くしろ。」 「…はーい。」 そういうなら先に食べればいいのにと思うがうちの兄貴は変なところで律儀なんだよな。 あ、そうそうチャラチャラ兄貴の名前は高橋 隆介(たかはし りゅうすけ)、19歳でもう少しで20歳になる。 まあチャラそうに見えて想い人はいたりする。それが八雲兄ちゃんの彼女の美和ちゃんっていうから複雑なところだ。 「うん、うまい。やっぱ料理できる方がモテるかな。」 「さあ。まぁ、俺はモテるが。」 そんな事をさらっといいのけるのが俺の兄貴だ。確かにモテるんだけどさ。
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