俺は断じて受けではない

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「うぅ……」 体がダルい。 あの後、俺とザキちゃんは素早く着替えを済ました。ザキちゃんが先に帰れって言うから俺は今帰り道だ。後処理はザキちゃんがやってくれてるみたい。 今日は超スリリングな経験をさせてもらった。学校の先生と教室で、しかも男同士っていうバレたらマズイ状況の中なんとかやり遂げた。 てかザキちゃんってホモ………? 「水…」 俺の体が水分を欲しているらしいので俺はなにか飲み物を買おうと思って自動販売機を見つけたわけだが、一万円札を入れては返ってきて入れては返ってきてを繰り返すおバカさんがいた。 俺はその人に近づいて声をかけた。 「ここ、一万円札はダメみたいなんで小銭とか持ってないんですか?」 「え?あ……その………ん?」 なぜか俺のことを凝視してくる謎の男。でもこの怪しい格好…一回見たことある気がするぞ。 そう、きっとこの人は…… 「金子裕哉……?」 「やっぱり!君、高橋君だね!?この間間違えちゃった子!!」 やっぱりそうだった。この前、人違いで俺を連れて行こうとした人だ。この人はシャイニーズ事務所のアイドルだ。 ああ、何でまた会ってしまったんだろう………
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