俺は断じて受けではない

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ということで、あるカフェにやってきた。 そこはさっきの自動販売機から徒歩5分辺りにあって、俺の家の近所にあることがわかった。俺は長年この辺に住んでいてこんなところ来たことがなかった。 ーカランカラン 「いらっしゃい。」 入り口のドアを開けるとカウンター越しに挨拶してくれる30歳くらいだろうか…?そのくらいの年齢の男性がニッコリと笑った。 「どうも、春吉(はるよし)さん。」 「その怪しそうな服装は裕哉君だね?」 「この格好、結構気に入ってるんだけどな。」 お前はどういう神経をしてるんだ。 なんてツッコミはおいといて、会話を聞く限り2人は知り合いみたいだ。どことなく雰囲気も似ているような気がする。 俺はそんな2人を他所に店内を歩き回る。と言ってもそこまで広いわけではない。単に興味があったからだ。 落ち着いた雰囲気で店内の物は茶色や白、赤などの色がほとんどで奇抜な色は使われていない。なんだか良さげなカフェだな。こんなところがあるならもっと前に来ておけば良かった。
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