俺は断じて受けではない

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「あれ…?洸君…」 「綾…」 歩いている先で会ったのはクラスメイトの水嶋 綾(みずしま あや)。ナオちゃんの想い人であり、俺のセフレである。 「なんか久しぶりだね…」 「そうかな?教室で毎日会ってるし…」 長い黒髪でいかにも清楚そうに見えるが実はエロい。毎回楽しませてもらってます、はい。 「あの…私たち……こういう関係やめよう?」 「…どうしたの、急に。」 まあ当然これを言われたのは彼女が初めてではない。好きな人が出来たやら、こんな関係は嫌だなど意見は様々だった。 「洸くん、隼人くんを嫉妬させたいからってこういうことしちゃダメだよ?」 「へ?」 「2人は付き合ってるんでしょう? 隼人くんが構ってくれないから女の子に手を出すんでしょう?」 「待って、それなんの話?」 「大丈夫、私、偏見とかないからっ!寧ろね、これを聞いて趣味が広がったっていうか…」 キラキラ光るその目は心なしか純平の目にそっくりだ。どういうことか分かっていない俺に綾は追い打ちをかける。 「隼人くんとお幸せにね!ずっと見守ってる!…じゃあまた明日ね!」 「…………え?」 走り去って行く綾。ポツンと何もわからないまま一人たたずむ俺。 ………どういうこと?
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