俺は断じて受けではない

12/37
前へ
/329ページ
次へ
翌日登校していると後ろから純平が俺のケツを思いっきり叩いてきた。 「いった!?」 「いいケツしとんな~」 「っ!純平かよ。」 バリタチである俺が純平の言葉に寒気が走ったのは言うまでもない。 「あれ、隼人は?」 「洸の愛しの隼人くんは風紀委員のお仕事で先に行ってます~」 「……お前な、その妄想のせいで………はぁ」 ニマニマしながら話を聞いている様子を見ていると反省しそうにもないので諦める。 「とにかくそういう話は控えてよ。」 「それは無理だね!ということで君にこれを託そう!!」 「は?なにこれ」 「BLの漫画だよ!一度見せてあげたいた思ってたんだよ。」 渡されたのは本当にただの漫画本のようなもの。ただ包装がされているので表紙は見れない。パラパラとページをめくっていくと俺でも驚くような激しいシーンがたくさんあった。 「純平…これは……」 「最近買ったんだ!超萌えるよ!2冊も買っちゃったからあげるよ!」 そう言われたので渋々受け取って鞄の中に入れる。今日読んでみるか……
/329ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3104人が本棚に入れています
本棚に追加