俺は断じて受けではない

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校門に着くと風紀委員が立っていた。もちろん風紀委員の顧問のザキちゃんもいた。 制服のチェックでもしているのかな…と思っていたが生徒が鞄の中を見せている。これはもしかするとやばいかもしれない…さっき純平から受け取ったあの漫画が見つかったら…! 「おい純平…」 と言った時には純平は隼人にかばんの中をチェックしてもらっていた。俺も隼人にチェックしてもらおうと思ったら襟を誰かに掴まれた。 「おい。鞄の中見せろ。」 「ざ、ザキちゃん…」 掴まれた相手が悪かった。昨日の今日ですよ。あんな漫画見られちゃったら俺どうなるんだよ。遠くで純平がニヤニヤと笑っている。あいつ絶対計算して…!! 「ザキちゃん、これはプライベートなものだから見せる必要はないと思うんだよね。」 「学校に必要なもの以外は持ってくる必要はないだろ。」 そう言って俺の鞄を取ろうとする。 「ちょ、ちょっと待って。えと、その……バイバイッ!!」 俺はザキちゃんを振り切って逃げるが後ろからザキちゃんが追いかけてくる。 これじゃ追いつかれるのも時間の限界だよおおおおお誰か助けろよおおおおおおおお!!
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