俺は断じて受けではない

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「おいそこのメガネ。」 「は、はひぃ!?」 僕は貴方もメガネでしょ!なんていうツッコミも出来ない小心者です。そして生徒のことをそんな風に呼んで良いのかな… 「ここらへんに金髪の男子生徒いなかったか?」 「あ、その…」 俺から見える位置で高橋君は身振り手振りのジェスチャーで「いないと伝えて!」と言っているようだ。 「こっちには生徒は来ませんよ。ここには花しかありませんし…」 「そりゃそうだ。右に曲がるんだったか…俺の勘も鈍ったもんだ。」 ブツブツいいながら元来た道を戻っていく島崎先生。あなたの勘は恐ろしいほど鋭いです…なんて思っていると高橋君が島崎先生の後ろ姿を見て声を抑えて笑っている。 「ザキちゃんバカだなあっ…くっくっ…はははっ」 整った顔にクシャリとシワが少し入って口を大きく開いて、見ていて清々しいほどに笑う。眩しい笑顔だ。 「…さん?……い、さん?ねえ、どうしたの涙さん」 「へっ!?」 どうやら彼の笑顔に見惚れてしまっていたようだ。変な意味ではないが彼の笑顔は俺にとって魅力的だ。
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