16人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「それ、さっき僕が言いましたよ。アリンコの後に」
「お前のは近所のこどもだろ? 俺のは自分のこども」
「えっ、そんなのありですか?」
「あり。次はモからだ」
「モルモット」
「トビウオ」
「親」
「それ、俺がさっき言っただろ」
「さっきのは父親でしょ。僕のは母親なので」
「そんなのありかよ!」
「『こども』のお返しです」
「……まあ、いいや。条件には合うしな。じゃあ、次は親のヤか」
続きを聞きたかったが、そろそろやめさせよう。私はマイクのスイッチを入れた。
「2号室と3号室の二人、少し静かに。他の患者さん達に迷惑です」
最初のコメントを投稿しよう!