1.開発する気、あるの?

10/11
前へ
/27ページ
次へ
 タケルは、自分の会話に受けた顔をして、近くの自販機を指差す。 「マリアちゃん。なんか飲む? 遠慮しなくていいわよ」 「いいえ、結構です」 「若いのに、奥ゆかしいわねぇ」 「先輩だって、私より二個上じゃないですか」  タケルは、「あら、自分の齢、ここでバラすの?」と言いながら自販機にコインを投じ、ハスカップソーダ缶とパパイヤ水のボトルを手にして「誰が聞いているか、わかんないわよ」と笑う。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加