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缶とボトルを交互に吊り上げるタケルは、マリアがハスカップソーダ缶に手を伸ばした段階で、ため息をついた。
「さて、今度の仕様変更、どうなるかしら？ あの半端ない改造と、新機能のねじ込み」
「断れないんですか？ 納期まで3ヶ月ですよね？」
「無理よ。『君達、これがないと社会のインフラがどうなるのか知れたものではないんだよ』って、のたまうの。『今更作り直せって、開発がどうなるのか知れたものではないね』って切り返すと、『やる気あんのか』と来るの」
「なぜ、こんなにも仕様変更が多いのですか？ そして、それをなんで受けちゃうのですか？」
「それはね、あっちの窓口がアホやから。そして、受ける方も輪をかけてアホやから」
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