2.バグの連鎖

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 さすがのマリアも疲労が重なり、バグ修正を間違えて新たなバグを生み出した。彼女だけでなく、デバッグ班のみんなが同じような状況になり、作業品質が低下した。  デバッグがあらかた済んだと思って他システムと対向試験をするチームは、バグだらけで自分のシステムがまともに動かず、イライラが募る。  情報伝達がうまくいかず、仕様変更が末端まで伝わっていないから、試験をする方も動きが違うので混乱する。古い仕様に基づいた試験項目が、未だにまかり通っているのだ。  バグの連鎖と、試験の停滞。  開発の足踏みが始まった。
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