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1.開発する気、あるの?
新人プログラマのマリアは、自販機で顧客五人分のお茶を用意した後、その紙コップをお盆に載せて会議室へ向かっていた。社員五人分のお茶は、先輩のタケルが手伝った。
タケルは、真ん中分けのロングヘアで、どこぞのクラブのホストかと見紛うほど美男子。長身の彼は、お盆を胸の高さに持ち上げて、マリアの後頭部を見下ろしながらニヤニヤする。
「あーら、マリアちゃん。緊張してるの、こっちまでビンビンに伝わるわよ」
裏声のオネエ言葉が首筋を撫でるので、マリアのお盆の上のお茶が5つ同時に激しく波打つ。
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