4.神の手、降臨

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4.神の手、降臨

 翌日の午後、部屋の隅で社員の不要物品とかの一時置き場と化していた机がマリアたちの手で綺麗に片付けられた。ここに、パートナーさん――協力会社社員――の女性がやって来るのだ。  差別はいけないことなのだが、助っ人としてやってくる凄腕プログラマーというと、みんなは男性を連想してしまう。ぽっちゃりして、眼鏡をかけて「~だぉ」なんて語尾の言葉を発するイメージを持つ者までいた。  期待と不安が入り交じる中、部屋のドアが開いてマネージャーHが「みんな、聞いてくれ」と声をかけた。服のすれる音を立てながら、全員が一斉に声の方を向く。 「今日から助っ人に入ってもらう、()(なみ)カンナさんだ」
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