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「‥‥見てろよ、犯人め！ 絶対に、とっ捕まえてやるからな！」
覆面車両を使い、大急ぎで指定されたショッピングセンターに向かう車中で、堂上は川岸を張っていた部下から報告を受けていた。
「無灯火の船が川を下ってるって？ そうか‥‥ビンゴだな。よーし良く見つけた。そいつを見逃すなよ」
通話を切ってから、堂上は思った。
警察トップを動かしてまで用意した 『奥の手』は不要だったかな‥‥まぁ、万が一にも逃げられる心配は無い、と思うが‥‥
もう暫くで隣の市に入ろうか、という時。堂上の元に決定的な連絡が入る。
「警部、怪しい車両を発見しました！ 無地のワンボックス車です。ショッピングセンター裏の公園の脇に停車しています。電話業者の技師が電波の発信元をそこからだと断定しました！」
ついに来たか‥‥
堂上は、生唾を飲み込んだ。
「すぐに行く！ とにかく、包囲網を敷くメンツを掻き集めとけっ！」
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