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「何を言ってるの?珠姫さん、あなたには無料サイトのモバ・エブがお似合いなのよ。あそこで頑張って大賞を獲得すればいいじゃない」
「梓!私に何回同じことを言わせるの?『天王寺』は絶対に面白いのよ」
珠姫が今にも掴みかかりそうだったので梓は思わず後ずさりした。
「珠姫さんには才能がないのよ。だからモバ・エブで趣味として楽しんでたら?珠姫さん、天王寺以上の力作を書いたら教えて。さぁ、お帰り下さい」
「く、苦しい。胸が痛い」
珠姫が脂汗を掻いた。
「だったらすぐに薬局にでも行ってお薬を買いなさい」
梓の言い方も命令口調になる。
「梓、そ、それが師匠の私に言う言葉なの?」
「呼び捨てにしないで。もうあなたは私の師匠でも先生でも何でもないのだから」
梓はまた非常ボタンに近づいた。
「珠姫さん、あなたの小説は作文、中学生でも書けるような作文なのよ。それを自信満々に書籍化して欲しいなんて……アハハ、ちゃんちゃらおかしいわ」
「梓!お、おのれ~」
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