私刑屋

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謎の男、通称Xが雅子を山奥に拉致して来たのはもう夜中だった。 「本当に私を殺すつもり?お願い助けて」 ここならいくら泣きわめこうが誰にも聞こえないとXは雅子の猿ぐつわを外した。 「俺はいくら金を積まれても不条理な人殺しはしない。この世に生きている価値のない悪人のみを成敗するのだ」 「ま、待って!私は由子さんに冷たく当たったけど暴力はふるったことはないよ。あ、1回だけです。そんな私を殺すなんてひど過ぎる」 後ろ手に縛られた雅子は必死に助命を願う。
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