私のとなりは貴方の指定席?

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「おはよ。音無君。」 「おはよ。嶋田さん」 私達の1日は簡単な挨拶から始まる。四日市第1高校Sクラス。県内のトップ30が集まる特別クラスだ。 私は入試1位、隣には他県から私を倒すために三重に乗り込んできた入試2位の音無奏太君。入学式をバックレるという荒業を披露した男の子と放課後ふとしたきっかけで知り合う。 中旬、親睦を深めるため、鳥羽に遠足に行くことに。 「ペアを組むぞ。皆くじを引け」 初めましての人もいるので、くじ引きで班を決めることに。 私は…。1番。 「はるちゃん何番?」後ろから親友の美樹ちゃんが聞いてきた。 番号を伝えると、「やった、私4番。班一緒だね。」嬉しそうに話す親友にほっこりする。 「おい、聞いたか?」 「ああ、堀川さん4番だってな」 「残るは4つか」各班6人なので、美樹ちゃんと同じ班になるには残り4つのくじを引かなければならないのだった。 美樹ちゃんは苦笑い。 私は無駄なことをと思った。150年の伝統を誇る四日市第1高校。 第150期生の私達女子235人の中でもダントツに美少女率が高い堀川美樹。両親のよい部分だけをもらい受けたこの美少女はだれもが憧れるスーパー女子高生なのだ。
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