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また過去にはおばあちゃんやママ、唯おばちゃんなど嶋田家に関わるひとが何度が受賞している。そして、必然的にお相手が決まっているのである。
この美人友人の心の中には私の愚弟がいるのである。確かに1つ下の弟は姉の目から見てもかなりのイケメンである。
嶋田家、月島家の男子はどれをとってもスーパーイケメンである。
加えてサッカーの実力は既に世界レベルともいわれ、パパ同様早くから弟に目をつけたビックチームは獲得に動いているらしいのだ。
だが所詮弟。生意気しか言わない愚弟位しか男性免疫のない私にとって、音無君は私のテリトリーにあっさり入ってきた男の子なのだ。ひょっとしたら?
「私三番」成績4番につける、岡崎佳南ちゃんが名乗りをあげ、「僕5番だ。」と茜さんの双子の弟山口蓮士君が名乗りを上げた。
各所でため息がでている。どうやら男子だけでなく女子からも。お目当ては蓮士君のようだ。
蓮士君は哲也さんのイケメンと頭脳を受け継ぎ、茜さんの運動能力を引き継いだらしい。ただ、両親の能力をうけた副作用で体が弱かった。高校生でようやく普通に学校に通えるようになったのだ。
「やった私。」後ろで声が。柊陽菜ちゃんが私達の班に加わる。皆さんわかったかと思いますが、あの軍神柊陽葵ちゃんの令嬢である。
そして、最後に隣で爆睡していた音無君がムクリと起き上がり、「2番」といってまた睡魔の世界へ。
内心ほっとした。男の子に面識のない私。クラスでは和也、蓮士兄弟と音無君しかまだ話せない。
心を許せる男子は、教室だけではなく、バスの隣も独占したのだった。
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