私のとなりは貴方の指定席?

4/5
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
また過去にはおばあちゃんやママ、唯おばちゃんなど嶋田家に関わるひとが何度が受賞している。そして、必然的にお相手が決まっているのである。 この美人友人の心の中には私の愚弟がいるのである。確かに1つ下の弟は姉の目から見てもかなりのイケメンである。 嶋田家、月島家の男子はどれをとってもスーパーイケメンである。 加えてサッカーの実力は既に世界レベルともいわれ、パパ同様早くから弟に目をつけたビックチームは獲得に動いているらしいのだ。 だが所詮弟。生意気しか言わない愚弟位しか男性免疫のない私にとって、音無君は私のテリトリーにあっさり入ってきた男の子なのだ。ひょっとしたら? 「私三番」成績4番につける、岡崎佳南ちゃんが名乗りをあげ、「僕5番だ。」と茜さんの双子の弟山口蓮士君が名乗りを上げた。 各所でため息がでている。どうやら男子だけでなく女子からも。お目当ては蓮士君のようだ。 蓮士君は哲也さんのイケメンと頭脳を受け継ぎ、茜さんの運動能力を引き継いだらしい。ただ、両親の能力をうけた副作用で体が弱かった。高校生でようやく普通に学校に通えるようになったのだ。 「やった私。」後ろで声が。柊陽菜ちゃんが私達の班に加わる。皆さんわかったかと思いますが、あの軍神柊陽葵ちゃんの令嬢である。 そして、最後に隣で爆睡していた音無君がムクリと起き上がり、「2番」といってまた睡魔の世界へ。 内心ほっとした。男の子に面識のない私。クラスでは和也、蓮士兄弟と音無君しかまだ話せない。 心を許せる男子は、教室だけではなく、バスの隣も独占したのだった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!