Prolog

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求められる答えがわかってしまって なんて答えたらみんなが喜んで どんな顔でいたらみんなが幸せか ボクは容易に想像できてしまうから 本当のことが言えなくて 本当の答えがだせなくて 嘘偽りばっか繕って戯言ばっか吐いて 気に入られるために精一杯で 死にたくなくてもがいてばっかで すごく情けないのに逆らえなくて 出来ないをやらないと勘違いされるのが嫌で 誰かを相手するのがめんどくさくて いっそのこと1人でいれば何も 苦しまなくてすむというのに それでも偽るボクはただの道化で 面白くもなくて不気味で つまらない御伽噺なんだなって いつも自分に落胆して 幾度となく世界に落胆して やっとのことでボクは今を生きているのだ 《ここでやっと物語の本が開かれるのだよ。》
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