第5章

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「ほら口開けな、あ~ん」 「自分で食べれるからっ!!」 「遠慮すんなって、今日は思いっきり甘やかしてやるよ」 「何言ってんだか…」 そう言いながらも、素直に口をあんぐりさせる俺… 「美味しい…」 黒谷敦史が作ってくれた料理は、見た目も綺麗だけど味も美味しかった。 それが俺の為にだと思うと、きゅんとくる。イケメンで料理も上手いなんてちょっとズルい……… 「それは良かった。沢山食べて栄養つけないとな」 「ありがと…」 「どういたしまして」 ニッコリと笑う爽やかなイケメン。 俺だけじゃないと思うけど、やっぱりこの顔好きだ……… 「何見てんだよ…惚れたか?」 「違うし!自惚れんじゃねぇよ」 「照れるなて、俺て男前だからさ」 「ナルシスト…」 次々に運ばれるスプーンから、モグモグと口に頬張っていく。 何がおかしいのか黒谷敦史は、ニヤニヤしてた。 「めちゃくちゃ可愛いな」 俺はこんな不意打ちに弱いと思う。 ポンて鳴るほど、顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる。 「な、なんだよっ…」 「いや、なんかさ、小動物見てるみたいで癒やされる感じペット的な?」 「俺はペットなんかじゃねぇし…」 「言っとくけど、別に悪い意味じゃないからな」 「わーってるよ」 凄いしあわせだ… 好きな人と一緒にいられるて、こんなにも幸せなことなんだ………
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