第1章

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朝目覚めたら出勤時間は、とくに過ぎていた。 昨日夜更かしし過ぎたせいもあって、寝坊してしまったのだ。 ヤバい… 完全に遅刻だ……… RRR… 寝起きと共に聞こえてくる着信音。 『もしもし…』 『バカやろう!!もうとくに時間は過ぎてるんだぞ!!さっさっと来い!!』 プツリと切れる携帯電話。 着信相手は山城さんからのもので、相当怒ってるみたいだ。 よりによって黒谷敦史からのオファーに、遅刻するだなんて。 大急ぎで身支度を済ませて、スタジオへと向かう。 寮からスタジオまで、徒歩10分くらいだし走っていけば、そこまで時間はかからないはずだ。
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