第4章

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「…かせて…」 「ん?聞こえなーい」 「お…ねが、い…もうっ…イキたいっ…あぁっ!!」 「フフ、了解」 そう言って微笑む樋口大貴は、いくら演技が入ってたとしても、黒谷敦史に匹敵するくらいのドエスだ。 「んあっ!やああんっっ!!」 一気に棒が引き抜かれると、噴射でもするかのように白液が飛び散った。 ハァハァと荒い息が、静寂の中に響きる。 身体が熱くて堪らなかった。 何度絶頂に達しても、火照った身体を沈めることはできない。 「ここも、寂しそうにしてるね」 物欲しそうに後孔がヒクついてるのが、自分でも分かる。 「可愛いゆうちゃんにはご褒美あげる」 なんの躊躇もなく樋口大貴が、俺の後孔に黒くてグロテスクなバイブを埋め込んだ。 「んああっ!!」 衝撃で身体が弓なりになる。 待ちわびていた快楽に、身体が歓喜で震えた。 これじゃまるで発情期のメス猫だ。 俺に覆い被さった樋口大貴に腰を引き寄せられ、きつく抱きしめられた。 「やばっ…ゆうちゃんのこと…もっと好きになりそ…」 「えっ…聞こえな…んぅ」 樋口大貴がなんて言ったか分からないど、獣のようなキスで唇を塞がれる。 「んっ…ぁ…んっ、んぁ」 息ができないほどの激しいキスに、夢中になって舌を追いかけていた。 頭が真っ白で何も考えられない。 顔なんて涙や涎でグチャグチャで、きっと酷いことになっている。 カチっと音がしたと思ったら、バイブの振動が突然激しさを増した。 「うあっ!?あぁっ…」 快感を逃すように首をふっても、深く埋め込まれたバイブは、うねるように前立腺を刺激する。 「ああっ!!ぁん、ああ゛ーっ!!」 すぐにでもイッてしまいそうなのに、樋口大貴の手が俺の欲望を握り込む。 「まだイカせないよ」 そう言った樋口大貴は、妖艶な顔を浮かべて。 どういうわけか、目が離せなかった。
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