変わり果てた大切にしていた愛しい後輩 side 大地

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変わり果てた大切にしていた愛しい後輩 side 大地

4年ぶりに日本に帰国する事にした俺。 大学院博士課程を卒業した後、俺は、アメリカのベクテルで、一級建築士として実績をつくるために仕事に邁進した。 ショッピングモールや空港ステーション開発、ダム建設などの大規模な建設のデザインに携わった。 多忙な日々の中、日本ではなかなか手がける事がない大規模な建築物を多く任され、経験を積む事ができた。 ベクテルに入社して4年が経った。 俺が手がけた建築物が世界的に評価されるようになり、自分の建築デザインに自信が持てるようになった。 そして、ベクテルで一通りの建築物開発を経験したことから、ベクテルを退職して、日本に帰国する事にした。 帰国後は、馬島建設で、建築デザイン部の課長をする事になっている。 中高一貫校から大学院までの腐れ縁の馬島建設の雅樹からスカウトされていた。 俺から中途採用の枠があるか雅樹に連絡を入れるとすぐにとびついてきた。 9月に途中入社する予定が、ベクテルで手がけてる最後のプロジェクトが長引いてしまい、帰国が遅れる事になった。 帰国後に手がけるつもりだった初の仕事となる成田空港のそばに建築する大型ショッピングモールのデザインを、アメリカで作成し、メールで日本の雅樹に送る。 その時に、雅樹から相澤悠希が馬島建設の建設デザイン部で一級建築士として勤めてると聞いた。
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