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「…」
オネエの彼に散々振り回されている日清館の生徒達は、なるべくオネエと関わらない事にしているのだが…
「何よ! どうして無視するのよ! 私はオネエよ!? オネエが日清館の生徒だったらいけないって言うのッ!?」
すぐに癇癪を起こすので相手をせざるを得なかった。
「もう良いわよ! 私寝るから!!」
バシッ!
「いてぇ!」
オネエの近くにいた生徒の1人は理不尽に後頭部を叩かれた。
「もう! 本当に嫌になっちゃうわ……昨日だってさ…」
布団に入り込みブツブツと独り言を喋るオネエは、その10秒後にはとんでもなく大きな鼾をかいていた。
「コイツ…毎日毎日うるさいなぁ…。俺もうコイツと一緒の部屋嫌なんだけど…」
「俺だって…」
「俺もだよ、何で今俺は頭を叩かれたんだよ……」
オネエと一緒の部屋の生徒達は毎晩毎晩、大きな溜息をついていた。
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