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レジから反対側にある、納豆の陳列棚へ向かった。納豆、ひとことで括っても、どこにそんなに需要があるのか?と思ってしまうほど多種多様だ。
内外国産、大粒小粒、ひきわりに加え、付属のタレの種類。たかだか納豆ひとつに対する選択肢の多さが、豊かさ、から、工夫、必死さ、をくぐり抜け、努力、を乗り越え、飽和、を忘れ、いよいよ、感謝、を感じるようになったのは、いつも決まった納豆しか買わなくなったからだろうか。それとも製造者の気持ちがわかるようになったからだろうか。粘り気を喪失しつつある経済の影響なのだろうか。
まあ、そんなことはさておき、おろしだれの納豆を目指した。目移りなどしない。遠目だけれど既にロックオンしている。しかも20円引きの赤札が3,4個光っている。
あと7,8歩というところまで来たその時だった。
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