素敵な暇潰し
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「暇潰しと思って、どうですか?」 そう声を掛けられた。 確かに私はあくせく働く訳でもなく、大病を患っている訳でもなく、ただただ与えられた時間を過ごすだけの人間だった。だから断る理由は特に見付けられなかった。 誰も居ない部屋にぽつんと置かれた机に向かい、いつ貰ったのか、どこの国の土産なのかも思い出せないペンケースから万年筆を取り出す。金色のキャップをくるりと回して外した。 【こんにちは。
天立
(
あまだて
)
です】
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