第2章 姫の鏡

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「ツギハ、“クロイバラ”モード、タメサレマスカ?」 「黒いバラね~、なんかかっこよさそ。お願いします」 デフォルトのシルエットがぼやけ、マスクをつけた死刑執行人のような大男が現れます。 「なんかオレに用か?このアバズレ、ビッチ、メスブタ・・・」 「わわわ、消して消して!!」 大男は消え、デフォルトモードが現れました。 「うひゃ~、何あのマニアックな・・・」 「シツレイイタシマシタ」 「いいの、お試しだから。あとは?」 「“シロイバラ”モード」 「よさそうだけど、先に趣旨を聞いておいていいかしら」 「ウソハツカナイ、ショウジキナセッテイデス」 「他にはないのね?」 「ゴザイマセン」 「じゃ、いいよ、“白いバラ”にする」 シルエットのデフォルトはぼやけ、30才くらいの男性貴族が現れました。 「あ、白バラ、よさそうじゃん」 貴族風の男はテキパキと話し始めました。 「姫さま、はじめまして。わたくし、シュピーゲル・ヴァイセ(白い)ローゼ(バラ)と申します。以後お見知りおきを・・・」
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