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「ねえねえ、さっそくだけどあれやりたいな」
「なんでございましょう」
「お継母さまがやってた、国中でいちばん美しいのは、ってやつ」
「ランキングでございますね?」
「そうそう、もちろんわたし自分がいちばんきれいなんて思ってないからね。でも、お継母さまがいちばんなら、わたしは何番くらいかなって。ね、ね、教えてくださる?」
「はい、検索いたしますね。姫さまは・・・・圏外です」
「え?何?」
「姫さまは圏外です。1000番以内にはおられません」
がっくりうなだれるマルガ姫でした。
「さっき“白雪姫”って持ち上げておいて・・・」
「それはローゼンローゼくんが・・・。姫さま?大丈夫ですか?」
「うぇ~ん」
「あの~、姫さま?エントリーはされていますか?」
「エントリー?何それ?」
「姫さまは今回がシュピーゲル初体験でございますか?」
「そうよ、今朝お父さまからいただいたばかり」
「では、エントリーなさらないと」
マルガ姫のお顔は、パッと明るくなりました。
「うんうん、じゃエントリーしよう!泣いちゃったからちょっとお顔直さないと・・・。鏡、鏡っと」
苦笑いのシュピーゲル・ヴァイセローゼ。
「姫さま、わたくし、その鏡でございます」
カタリナ妃
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