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 反対の手で反らされた胸に触れる。尖りをつまみあげると同時に、わずかにこわばりが解けた。くすぐるように指先を動かし、刺激を与え続けているうちに、シンのものが少しずつ硬く膨らみはじめた。 「上手だ、シン。それでいい」  苦しげだった声に、淡い快楽が見え隠れするようになった。俺の手の動きに誘われるように腰が揺らめく。 「あ、あ、ああっ!」  わずかに速度をあげ、少しずつ追い上げるように力を加減する。胸の尖りを引っかくと一段と高い声が溢れた。シンが首をちいさく横に振る。 「悪い、嫌だったか?」 「あ……」  開いたまぶたの下から困惑の色が広がっていく。シンはなにかを逡巡したあと、控えめに胸を反らした。身をよじり、胸元に置かれた俺の手に快感をこすりつける。  すでに限界を超えてもおかしくない俺の理性は、内側でどろどろに溶けて煮えたっていた。それをぎりぎりのところで留めているのは、シンを傷つけたくはないというたった一つの思いだけだ。そしてこれが俺のエゴだという事実も、冷静さを失わずにすんでいる理由だった。 「んあ、ああっ、はぁっ――」  シンの中で抑制していたなにかがぷつりと切れたようだった。腰がはっきりとうごめき、荒い息が短く途切れて吐き出される。張りつめた屹立の先端を一気に強く扱いた。 「ああああああっ!」     
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