出会いから終わりまで

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朝からクラスの様子がおかしかった。いつもより苛立っているように見えた。それもそのはず、クラスの人気者である青山が上級生の不良に殴られたのだという。 「青山くんを殴るとかサイテー。」「俺たちのリーダーにケンカ売るとかいい度胸してんじゃん。」 クラスが団結していくのを僕は静かに見守っていた。確かに彼はこのクラスのリーダーで頼られているのは否定できない。しかし、気性が荒いのは僕に暴力を振るっていることで証明できる。 つまり、無性に腹が立っている彼はいつもより肉体的にも精神的にも躊躇なく僕をいたぶってくるだろう。 こんなに冷静に考えれることは異常なのだろう。そのぐらい何もかも諦め、理解してしまっているのだから。 何も変えられないのだと。
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