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出会いから終わりまで
地面に叩きつける音が聞こえ、僕は学校の玄関から外に出る。僕は傘がなく、立ち尽くしていた。先生に呼び出されて遅くなってしまい、迎えの車のラッシュが終わった頃だった。これは夢だ。自覚できるくらい何度も同じ夢を見た。だからこの先も知っている。
「君、傘ないの?」
後ろから声が聞こえた。つい反射的に後ろを向きそうになるが、僕に声をかけられることはないと分かっているので雨をずっと眺めていた。雨は自分にとって心地いい。人は晴れていないと外に出ることができない。だから目の前にある雨は自分のためにあるようだった。
「…おーい。無視しないで。」
体を動かさない程度に周りを見ても、僕と後ろにいる人以外いないようだ。ゆっくり後ろを見ると、雲の上の人がそこにいた。
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