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「なあー、一葉ちゃんー、一回でいいから俺に調教させてくれないー?いくらでも積むからさぁー。Switchなんでしょ?」
店の前で、3人ほどのDom性の男たちが一葉を囲んで来た。そのうちの1人が一葉の手に触れる。
なぜ彼らが一葉の情報を知っているかと言うと、彼らの家と一葉の仕える家とで交流があるからだ。
もちろん今はプライベートな時間で、さらに規則を守らないのは彼らなのだから、頭を下げる必要はない。
「気安く名前で呼ばないでくれる?それに冗談じゃない。俺は誰にも支配されない。」
一葉は冷たい言葉とともに、パシッと男の手を振り払った。
「そんなこと言ってー、仕事ではいつもぺこぺこ頭下げてるんでしょー?」
揶揄するように言われても別に口答えする必要はない。労力の無駄だ。一葉は黙って立ち去ろうとする。
ちなみに仕事でなくても必要なとき、必要なタイミングであれば一葉は頭を下げるが、それは頭を下げて自分に利益があると踏んだときだ。誰かに心から忠誠を誓った覚えなどない。
「…たくっ、釣れないなぁ!生意気なっ!」
苛立った男が唐突にglareを放った。他2人も同様に一葉にglareを向けてくる。
本来glareを放ってSubを強制的に虐げることはレイプと同じなのだが、苛立った彼らにそれを言っても無駄だろう。
第2性は時として、人の理性を断ち切る糧となる。
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