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「あんた、いつから一葉んパートナーになったと?」
「…答える義理もないな。」
「こわかー。」
短い会話を繰り返しながら、お互い一歩も引かずににらみあう。紅司がディフェンスを起こしてしまわないかと気が気ではなく、一葉はみつやに止めるよう言おうとした。
しかし。
ぐらり、視界がよろめいて。そしてそれは或斗も同じようだった。
或斗は紅司の、一葉はみつやのglareにあてられて、互いの主人の方に倒れこむ。
「一葉!!
…すまなかった。すこし、周りが見えていなかった。」
一葉が倒れるなり紅司はその殺気立った雰囲気を一変させ、一葉の体を抱きとめた。そのまま頭を撫で、唇に甘い口づけを落としてくれる。
そして一葉を支えながら紅司は或斗の方へと歩み寄って。
「君にも申し訳ないことをした。身体は大丈夫か?」
「う、うん…。」
驚きの表情を浮かべる或斗に対し、深々と頭を下げたのだった。
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