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ふるふると一葉の足が小刻みに震える。彼の目はじっと主人を見つめ、恍惚としていて。
ぺたん。
震えながら、ゆっくりと床に膝を預けた。
愛染の足元で、一葉はおすわりの体勢になり、再び主人を見上げ、静かに褒美を待つ。
「いいこだ。」
だらりと垂らされた力ない腕が、震えながら一葉の顔の近くまで持っていかれて。
一葉の首の付け根を、くの字に曲げられた愛染の人差し指が猫を扱うようにゆっくりと擦っていった。
「ふぅ…、あっ…ぁ… 」
たっぷりと色香を纏った声が甘ったるい吐息とともに一葉の口から放たれる。それこそにゃあとでもいいそうな勢いだ。
先ほど場の全員を圧巻するほどのglareを放っていたのは誰だったか。
拘束された大勢の男たちは、その異様な光景を前にただ呆然と口を開けていた。
2人の出会いは、一年前まで遡る…
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