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日々の習慣とは恐ろしい。力なく手に取った枕元の腕時計は、いつもの起床時間を指していた。 「…最悪…。」 両手両足には手錠の跡が、首から胸にかけては大量のキスマークが、そして背中にはかゆみを伴った痛みがある。 それを鏡で1つ1つ確認するたび、一葉は大きな絶望に襲われた。 今すぐにでも彼に会い、跪いて忠誠を誓い、あなたのものにしてくださいと縋り付きたい。今一葉のsubとしての本能は、強くそう望んでいる。 誰にも心を預けることはしないと、頭ではそう思うのに。 …昨夜は熱かった。 空を仰げば脳内でその記憶が再生される…
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