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両目を見開いて目を輝かせ、僕の顔をジッと見つめている。手は指を交互に組むという、いつもの祈りのスタイルだ。そして震える唇からは絶叫にも似た声が飛び出し、僕の耳にキィンとした痛みを刻み付けた。
「レインさん、もしや、神と対話されているのですか!?」
何か彼女の琴線に触れたらしい。身を乗り出して僕を問い詰めようとする。それだけならまだ良いが、女神も同時進行で喋るのだ。だから両側から話しかけられている錯覚に陥る。互いに交わることの無い、平行線に近いものを。
ーーそう言えばさ、この前に話したじゃん。役職の件だよ。あれで進展っつうか、いろいろと分かったんだよね。クソやべぇから心して聞いてね。
「なんて素晴らしいのでしょう、やはり私の目に狂いはありませんでした! 貴方こそ真の聖者、いえ、世界の求める先導者!」
ーー真島が言うにはさ、直ぐの変更って出来ないらしいんだよね。つうわけで、悪いんだけど変態を続行してもらえる? そっちの世界ではゴミカス扱い受けちゃうかもしんないけどさぁ。
「さぁ、町の人々に知らせましょう。神の御言葉を迷える市井の者たちに教えてやるのです!」
「みんみょん」
ーーともかく今はジッとしててね。派手なことやらかして注目浴びたら、最悪命を狙われたりするかもしれないし。
「さぁさぁ早く! 司教様も再び、いえ、より一層の熱意をもって貴方を喧伝してくれるでしょう!」
「みんみょん」
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