第4話 初めての歓迎

5/5
前へ
/175ページ
次へ
 窓の方から子供のはしゃぐ声が聞こえた。多くを満たされた、幸せそうなものだ。それを耳にしても、今はなぜか卑屈な気分を感じなかった。 「何だか、とてもあったかいね。君は」  胸を暖めてくれる小さな命が何よりも心強く感じられ、それからはアッサリと眠りに落ちた。散々すぎる第二の人生は、こうして初日を終えたのだった。
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加