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そういうとオリヴィエは実の半分を僕に手渡してくれた。手のひらで4粒ほど転がる。それが成長期の僕の昼食だった。ひとつぶ口に放り込んで見ると、固く、そして苦い。最後にほんのりと甘みを感じるけど、総じて不味いと感じた。タダなのに道行くひとが採っていかないのは、単純に美味しくないからなのだろう。
ちなみに猫のミクロはというと、実には一切興味を示さなかった。ちょっと茂みに身を躍らせたかと思えば、トカゲを悠々と狩りとってみせ、それから自分だけで抱えて食べはじめた。この子に限っては人間世界の貧困など無関係なのだ。それが逞しく感じられ、少しだけ羨ましく思う。
食事を終えたなら移動を再開、とはならなかった。それもオリヴィエからこんな提案があったからだ。
「レインさん。お互いの事をよく知るためにも、ステータスカードを見せ合いませんか?」
彼女のいう事ももっともだ。何をするにしても互いの能力を知っていた方が良いに決まっている。僕は快諾し、ステータスカードを交換し、記載事項を見せてもらった。
◆
名前:オリヴィエ
性別:女
年齢:18歳
武術:1.02
魔術:初級2.23
適正:神聖
技能:詠唱術
役職:街角シスター
役職練度:初級★
犯罪歴:無し
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